コラム
はと麦はお肌だけじゃない!栃木県の実証研究から
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4分
こんにちは!さおりん/健生堂です。
健康と発酵食品の良さを伝えて30年ですが、はと麦の特殊成分「コイクセノイド」は肌荒れ・シミ・イボ取り効果も話題です。
はと麦の国内有数の生産地である栃木県小山市で実証研究が行われました。
20〜64歳の男女114名が2週間にわたりはと茶と麦茶の班に別れ毎日飲んでもらいます。
試験後に血液・尿検査を行ったところ、はと麦茶を飲んだ班に
①肌質の改善
②炎症の抑制
③肝機能の改善
④動脈硬化の抑制
⑤脂質異常症の抑制
が見られました。
引用:わかさ出版「わかさ夢ムック」113より
詳しく書いてきます。
①肌質の改善
アンケートで、肌のキメが細かくなったと自覚する人が増加した
(麦茶を飲んでいる班は不変)
②炎症の抑制
体内で炎症が起きていることを示す炎症マーカーの値が減少した
(麦茶を飲んでいる班は不変)
③肝機能の改善
肝機能の悪化を示す酵素の量が減少した
(麦茶を飲んでいる班は不変)
④動脈硬化の抑制
血管が固くなると上昇する血管内皮機能マーカーの値が抑制、または減少した
(麦茶を飲んでいる班は上昇)
⑤脂質異常症の抑制
中性脂肪値の上昇が抑制された
(麦茶を飲んでいる班は上昇)
研究結果の②~⑤は生活習慣病に対して、①からは美容に対してはと麦が何らかの好影響を与えると推測されました。
100名以上を対象にした研究で肌質の改善が示唆されたのは小山市が初だと思いますが、はと麦の美容やイボ取りについては江戸時代の書物に書かれています。
はと麦は民間薬へ。台湾などではポピュラーな美容法
江戸時代中期の薬学者・医師である貝原益軒(かいばらえきけん)の「大和本草」にはイボや肌荒れ、ニキビを改善する方法をしてはと麦を紹介していて、
煎じて飲んだり、おかゆにして食べる事をすすめられています。
それ以来、はと麦は民間薬として今に繋がっていますが、台湾などではポピュラーな美容法としてはと麦の煮汁を飲む習慣が広まっています。
はと麦含有成分「コイクセノイド」に注目!
コイクセノイドは、
- お肌のターンオーバーを促す
- 手足のイボはウイルス感染が原因
- ヨクイニンは抗ウイルス作用がある
- 皮膚科ではヨクイニン(はと麦の小実)を処方
また、はと麦は漢方でいうと「ヨクイニン」です。
最近TVコマーシャルでヨクイニン錠というのが出ていますが、薬学的にもはと麦はイボ取り・美肌などに使われてることが理解いただけたと思います。
まとめ
栃木県小山市の実証研究では男女114名が2週間にわたりはと茶と麦茶の班に別れ毎日飲んでもらったところ
試験後に血液・尿検査にて、はと麦茶を飲んだ班に
①肌質の改善
②炎症の抑制
③肝機能の改善
④動脈硬化の抑制
⑤脂質異常症の抑制
が見られました。
その中でも男女ともにメンズコスメが当たり前にドラックストアコーナーに大きく置かれるように、やっぱり美への関心は高めですね。
SNSでもZ世代に人気のアプリ「BeReal」で象徴されるように、盛らない写真に需要が高まってきました。
次回は「はと麦を食べるだけで全身の美容を保ってくれる?!」はと麦と美容効果をお伝えいたします。
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