コラム
更年期は女性限定じゃなかった!男性更年期障害を知る
目安時間
5分
1/16のNHKあさイチで「男性更年期障害」が大きく放送されていました。
これまで数回に渡って取り上げられているほど世間が関心の高い出来事が伺われます。
女性更年期はみんなが通る道だからと広く周知されているけど、男性にもあると認識はしていたけど深く知りませんでした。
大きな違いは、女性は期間が過ぎるとその後は元気になり人生を謳歌する方が多いですが、男性はお手入れが必要になってきます。
長嶋一茂さんが経験者としてリアルな体験を伝えていました。
40代以上の6人に1人
中々の割合の多さに驚きを隠せません。
「老化だから」と受診が遅れがち。
女性と比べて懸念されるのは、症状を我慢してしまい自覚できなくて重症化してしまうこと。
周りに言いたくない気持ちから独りで長年悩まれている方も多いです。
どんな症状が出るのか?
心の面では
- 不安やイライラ
- 眠れない
- 集中力の低下
- 興味や意欲の喪失
- うつ症状
身体の面では
- 疲労感
- 筋力の低下
- 筋肉痛
- 異常発汗やほてり
- 頭痛めまい耳鳴り
- 頻尿
- 性欲減退
男性ホルモンの変化
(一般社団法人日本内分泌学会ホームページより)
女性の更年期は一般的に45~55歳に訪れることが多いが、男性の更年期は40代以降いつでも起こりうることがわかります。
60代より40~50代が低い
テストステロンの量は一般的には
- 40代 7.7~21.6pg/ml
- 50代 6.9~18.4pg/ml
- 60代 5.4~16.7pg/ml
とされていますが、日経GOODAYの記事によると
60代より40~50代が低い事がわかった。
理由は中間管理職が多い年代で、職場での大きなストレスが原因と見られている。
男性は女性の閉経のような目安がないため心身の不調と更年期障害との関連に気づきにくく、認知されるまでに長い時間かかってしまうことが多い。
テストステロンとは
男性ホルモンで性欲をコントロールしています。
集中力や行動力などを司るホルモンで、多い人ほどエネルギッシュでチャレンジ精神旺盛な特徴があります。
テストステロンを上げるには
社会の中での評価、広くいうと褒められたり認められることでテストステロンの量と関係しがち。
古来男性は狩猟をするのが役目だった。獲物をとって家族を支えるという行動が由来しているといわれている。
夫婦間で身体の変化ですれ違いが起きることも
奥さんは、旦那さんが定年を迎える頃には女性更年期があった人も落ち着いてきて、いきいきと元気に旅行や友達と出掛けたりするけど、
旦那さんが男性更年期を迎えると体調が優れないという現象も起こることもしばしば。
チェックリスト
あさイチでは9つのチェックリストを公開していました。
- 以前より元気がない
- 体力・持続力が低下した
- 身長が低くなった
- 毎日の楽しみが減ったと感じる
- 物悲しい気持ちになる・怒りっぽい
- 最近、運動能力が低下したと感じる
- 夕食後にうたた寝をする
- 仕事がうまく行かない・仕事の能力に低下を感じる
- 性欲が低下した
9項目のうち、3つ以上該当する場合は男性更年期障害の可能性あるので心当たりの方は医療機関を受診してみて下さい。
治療するには何科を受診するのがいいか?
症状から心療内科や内科等を選択しがちだが、泌尿器科を受診するのがおすすめです。
より専門的に診て欲しい方は泌尿器科の中でもより男性更年期を専門としたメンズヘルス外来があります。
治療は保険適用になります。
手軽にテストステロンを増やす方法
- 肩甲骨の可動域を増やすため、両肘を曲げて後ろに移動させて肩甲骨を寄せて胸を張ります。これを1分間ゆっくりと繰り返します。
- 仲間とゴルフやテニス、将棋などをして適度に競い合う
- テストステロンは眠っている間に作られるので、夜中の1~3時は寝ているようにする
まとめ
我慢して育った世代はとくに周りに悩みを打ち明けることが苦手と聞きます。
女性が更年期を過ぎて元気を取り戻すのと対象的に男性の更年期によっては大変になる場合もあるので、お互いが理解しあって人生を謳歌できるといいですね。
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